冬の水仕事で手荒れがひどい 主婦湿疹の対策と生活改善法を紹介
2016/12/02
毎日、水仕事など家事をされている主婦の方々、おつかれさまです。
冬になると手荒れがひどくなってお困りではないですか?
乾燥しやすい時期、指先のささくれ、あかぎれ等手荒れや湿疹は
痛いのとなかなか治らなかったりたっりで辛いものです。
今回はそんな手荒れに悩む方に治し方や対策と
さらに家事を行なう上で有効な生活改善法をご紹介します。
冬の水仕事で手荒れがひどい 主婦湿疹の原因
主婦湿疹とは
毎日、水仕事など家事や水に触れている時間が長い職業の方にみられる強い手荒れを
「主婦湿疹(手湿疹)」と言います。
主婦の方がなりやすいこと、手だけに湿疹が現れて、他の体には現れないことから
その名称が付きました。
冒頭では冬になり、乾燥しやすい季節に手荒れと言いましたが、
主婦湿疹は冬だけの症状を表すのではなく、年間を通じてのもののようです。
冬は誰でも手が荒れやすく、主婦湿疹は暖かい時期になっても、なかなか治らない
という方が多いです。
主婦湿疹の原因とは
では、なぜ手だけに現れるのでしょう?
通常の皮膚は皮脂と汗が混ざり、天然の保湿クリームとして働いてくれるのですが、
手のひらは毛根がないため、皮脂が分泌されず、汗だけでは表面を刺激や乾燥から
皮膚を守りづらい傾向にあります。
そして、炊事洗濯など水仕事や仕事をしていると、皮膚を保護する機能が弱まり、
刺激物が侵入しやすくなります。
こうして主婦湿疹は起こるのですが、それに冬の冷たく乾燥した空気がさらに
指先を乾燥させ、ひどくなると手荒れ・ひび割れを起こします。
主婦の方は休むというわけにはいきませんし、
大小ありますが、仕事で頻繁に水や手を使っている方も同様です。
上記、実は乾燥型の主婦湿疹と言われますが、
湿潤型は小さな発疹や水ぶくれができるのが特徴です。
ちなみに、主婦湿疹に限らず手荒れの原因は水仕事だけではありません。
1.水仕事
食事の支度、食器洗い、洗濯、ぞうきんがけ等
2. 手を洗う
頻繁に洗う、ハンドソープをたくさん使う(看護婦さん等)、
手を洗った後にタオルできちんと拭かない
3. 手を使う
パソコンを打つ、スマホをよくさわる、紙や布をさわる、新聞を読む等
冬に手をよく使う方、ほとんどが手荒れの要素があるということになります。
私も主婦の方ほど頻繁ではないのですが、「3」に当てはまっていますし、
手荒れも起こしやすいです。
冬の水仕事で手荒れがひどい 主婦湿疹の対策
主婦湿疹の改善はくすりによる治療と生活改善が柱になるのですが、
くすりといっても薬局やドラッグストアーで売っているものでよいです。
治療の基本は指先の皮膚を修復して、元の健康な状態にもどし、直ったら、
再発を防ぐためにハンドクリーム等を塗って予防することです。
乾燥型はハンドクリーム等の保湿剤、湿潤型は保湿剤を塗った後に
市販のステロイド外用薬を使用するとよいでしょう。
おすすめの薬ですが、「傷口の修復」をうたっているやや高め(1000円前後)
のものがいいです。価格が安いものはそれなりで、薬効が高くないそうです。
ハンドクリームは手荒れ予防に欠かせないものですが、症状によって
使い分ける種類が異なります。
ワセリン、スクワラン、セラミドなどの保湿成分が配合されており、
かさつきが気になる時に効果的です。ただし、かゆみがあったりあかぎれが
できて赤くなっているときは、かゆみ止め系やビタミン系を選ぶ方が無難です。
・かゆみ止め系
クロタミトン、ジフェンヒドラミンなどかゆみ止め成分が配合されており、
赤みやかゆみがある時に効果的です。ただし、数日使用しても効果がない場合は、
皮膚病や内臓疾患などの可能性もあるので皮膚科の受診をおすすめします。
・ビタミン系
ビタミンEには血行を促進させる効果があります。手足全体がカサカサして
あかぎれができ始めていたり、指先が冷えていたり、しもやけやかゆみがある時に
効果的です。
・尿素系
角質層を溶解させる働きと保湿効果あり。手のひらや足の裏、肘、膝等の肌が
角質化してカサカサしているときに効果的ですが、傷があったりすると
痛み刺激になるのである程度治ってきてからの使用がおすすめです。
私は以前何も知らず、荒れた肌に尿素系のクリームを塗り、
とんでもない思いをしました。とても痛いのですが、それが効いているのだと
言い聞かせ、無駄に我慢していたことがあります。
後にも述べますが、水仕事をするときはゴム手袋またはビニール手袋をしましょう。
主婦の方はできると思うですが、職場によっては手袋は・・・と言う方は、
面倒ですが水仕事をする度に繰り返し塗り、乾燥から手を守りましょう。
冬の水仕事で手荒れがひどい 主婦湿疹の生活改善法
くすりの治療とともに、次のような生活改善を気を付け、一緒に行って回復の手助けを
行っていきます。
- 水仕事はゴム手袋をして行い、ゴムの刺激から皮膚を守るために
その下に木綿の手袋をする - 水仕事で使うお湯の温度をぬるめ(体温よりやや低い温度)にする
- 食器を洗う前に、新聞紙やボロ布などで汚れを拭き取る
- 食器は、少量の洗剤を入れたお湯に30分程度つけ、脂汚れを浮かしてから洗う
- 料理は大皿に盛り、洗う食器を減らす
- お皿の汚れが落ちにくい脂っこい料理は、炎症が治まるまで避ける
- 半調理された製品などを上手に利用する
- 洗濯物を干したり、布団の上げ下げしたり、掃除機をかけるときなど、
水仕事以外の家事でも、木綿の手袋をする - シャンプー、ボディーソープ、石けん、ハンドソープなども低刺激性のものを選ぶ
- 水仕事のあとや、手を洗ったあと、入浴後は、
時間をおかずになるべく早くハンドクリームを塗る - 肌寒い日や乾燥している日は手袋をして外出する
- 夜寝るときにハンドクリーム等の保湿剤をたっぷり塗り、木綿の手袋をする
食事の支度をするときはビニール手袋を使う方もいるようです。
まとめ
手の保護する生活を習慣にし、手荒れが起こり始めたら早めに治療を行って、
再発を予防していきましょう。
主婦湿疹は家事とは切っても切れないことだからこそ、その特徴をよく理解し、
うまく付き合っていきたいですね。