インフルエンザの子供の予防接種で発熱 副反応?風邪?対処法は?
2016/11/26
子供がインフルエンザの予防接種を受けた後、発熱することがありますね。
病院からは副反応で熱が上がると聞いていてもやはり気になりますし、
子供の様子をみていてもいつもとは元気がない・・・
「もしかしたら風邪かも?」
そう思うお母さんも多いと思います。
そんな予防接種後の発熱の特徴や風邪との見分け方、
どれくらい熱があがると注意が必要なのか、
どうするべきか等の対処法を紹介します。
インフルエンザの子供の予防接種で熱が出た 何が起こっているの?
まずは副反応のことについて知っておきましよう。
副反応が何者か知らなければ、敵か味方かの判断もわからないと思います。
予防接種とは?
予防接種は、インフルエンザや肺炎球菌など対象になる病気への抗体を作るために
わざとウイルスをからだに入れます。
ごくわずかな量のウイルスに対していちど耐性をつけておくことで、
免疫がつき、その後同じウイルスがからだに侵入してきたときに、
負けないようにもしくは病気を軽減する、というものです。
副反応とは?
わずかな量とはいえ本物のウイルスがからだの中に入ってくるので、
「敵(ウイルス)が入ってきたぞ!」と異物に抵抗する免疫反応が起こります。
これが副反応です。
予防接種後、24時間以内に37.5℃以上の発熱があり、
1~3日で熱が下がることが多いです。
また、接種部分が腫れたりしこりができるのも副反応のひとつです。
あと、考えられるのは子供の機嫌が悪くなるでしょうか。
もちろんぜんぜん平気なお子さん緒いるでしょうが、
副反応とはいえそれを知らないお子さんは熱が出て辛いので、
機嫌も悪くなることもあります。
その点を配慮して上でお子さんと接してあげてください。
病院で予防接種を受けた時に
予防接種を受けた後、先生か看護師さんに
30分は病院にいてくださいと言われたでしょうか?
重篤になる症状は30分以内に出ることが多く、すぐに対処できるためです。
(顔が腫れる、蕁麻疹(じんましん)ができる、呼吸が苦しくなる)
逆を言えば病院を出てから何もなければ
上記の重篤になる症状は起こらないということです。
毎回副反応が出るとは限らず、予防接種を受ける時の
体の状態やタイミングも関係しているようです。
インフルエンザ予防接種後の副反応の発熱と風邪との違い
副反応の発熱は37.5℃以上の熱が1~3日で治まるということでしたね。
風邪の場合、咳や鼻水、痰が出る症状があったりするなどの症状が見られます。
発熱が3日以上続く場合は予防接種後の副反応の発熱ではない場合が考えられます。
副反応の症状
- 37.5℃以上の発熱
- 熱は1~3日で治まる
- 接種部分が腫れたりしこりができる
- 機嫌が悪くなる
風邪の症状
- 熱が40℃超えることもある
- 副反応でない場合は3日以上続くことも
- 咳や鼻水、痰が出る
- ぐったりしているなど
インフルエンザ予防接種後の対処法 病院へは受診すべき?
まず念頭に入れていただきたいのは、せっかくの免疫反応ですので、
風邪薬や解熱剤で熱を下げてはいけません。
熱が高くても、元気であるなら無理に解熱剤を使わずに様子見で大丈夫です。
とはいえ、それでも心配になりますね。おうちでできる対処法を紹介します。
脇、足の付け根などを冷やす
熱で辛そう、朝まで少しでも楽にいられるようにという場合は、
脇、足の付け根などを保冷剤をタオルで巻いた物をはさんだり、
冷感シートなどで冷やしてあげましょう。
おでこは保冷剤をあててあげると冷えて気持がいいのですが、熱は下がりません。
熱を下げる場合は、脇の下と足の付け根(大きな血管があります)
を冷やしてあげるといいですよ。
保冷剤は冷えすぎることもあるので、時々チェックしてあげてください。
タオルの巻き回数で調節することができます。
こまめに水分を与える
汗をかき、体内の水分が奪われていくので、こまめに水分を与えましょう。
水分不足になる、脱水症状を起こしやすくなるので気をつけなければいけません。
解熱剤を使うタイミング
解熱剤はなるべく使わない方がよいというのが
最近の小児科の常識になりつつあるようです。
熱があっても気持ちよく寝ているのであれば、
起こしてまで座薬を入れなくてもよいと言われました。
38.5度以上の体温で熱が高くて、水分も取れない、うなされて眠れない、
というようであれば、体力の消耗を防ぐために解熱剤で一旦熱を下げて、
水分や睡眠を十分にとれるようにしてあげればいいと思います。
嘔吐したり、水分をとれない、ぐったりしてるなど他の症状があったら
病院へ連絡して受診するかどうか指示を仰ぎましょう。
まとめ
予防接種後に発熱しても、今回紹介した対処法などを参考に
落ち着いて子供の様子をみる判断することが大切です。
しかし、心配な時には一人で悩まず、病院に連絡するといいでしょう。
いろいろと不安だと思いますが、がんばってください。