学び

車の上座下座は?運転者によって席次は変わる?上司が運転する時は?

2017/02/12

商談や接待の時など、上司やお得意様と車で移動することがあると思います。
車での移動の際にもどこが上座か決まっています。
そんな時、またお得意様をどちらに案内するべきか知っておかないと
失礼になってしまいますね。

タクシーや社用の車など、運転者によって上座下座が変わりますし、
人数によっても変化します。
お得意様の車で移動するとき、助手席は誰が座るべきか、
上司が運転するとき、自分はどこに座るべきか、
いろいろなパターンがありますので、ご紹介します。

  

タクシーの場合の上座下座は?

タクシーのなど運転手がいる場合、
上座は順番に
①運転席の後部座席
②助手席の後部座席
③後部座席中央(5人乗りの場合)
④助手席
このようになります。

車の基本的な上座は、運転席の後ろが一番安全といわれいるので、
このような形になります。

しかし、タクシーは通常左のドアから出入りしますので、
左ドア側の助手席後部を好む方もいます。
上座だからと運転席後部を無理にすすめるのは控えましょう。
タクシーに乗り込む順番的に「私は後でいい」といったサインを
見逃さないようにしましょう。

例)
お得意様と上司と自分がいる場合、
①お得意様
②上司
④自分が助手席
といった形になります。

もう一人先輩がいた場合、先輩は③の後部座席中央になるのですが、
後部中央は窮屈なので、不便を感じる席でもあります。
先輩に「私と変わりましょうか?」と持ちかけてみるのもよいでしょう。

車の上座下座は、運転者によって席次は変わる

上記のようにタクシーの場合、運転席後部が上座になります。
しかし、自分たちで運転する車の場合、
基本的には助手席が上座となるのが、こちらの基本形となります。

①助手席
②運転席の後部座席
③助手席の後部座席
④後部座席中央(5人乗りの場合)

しかし、当事者の誰かが運転する場合、誰が運転するかで席次が変わります。
運転する人の立場を考慮しなくてはならないからです。
車を運転してくれる人に敬意を払うということで、助手席が上座になります。
わかりやすい所では、彼氏の運転する車に彼女が助手席に座るといった感じです。

お得意様が運転、上司と先輩と自分

 運転席     :お得意様
①助手席     :上司
②運転席の後部座席:先輩
③助手席の後部座席:自分

このように運転してくれるお得意様に敬意を払うということで、
自分たちの中で、上位にあたる上司が助手席に座ることになります。

自分が運転、お得意様と上司と先輩

 運転席     :自分
①運転席の後部座席:お得意様
②助手席の後部座席:上司
③助手席     :先輩

ここは基本から外れ、運転する自分に敬意を払う必要がなくなります。
タクシーのときと同じようにお得意様と上司を重視します。

車の上座下座、上司が運転する時は?こんな時はどうする?

社用の車などで、自分たちで運転する場合、助手席が上座になる、
これが基本となる、とお話してきました。
これからは判断が難しいケースをご紹介します。

席次を知っていてやるのと、知らないでやるのとでは、
意味合いが違ってきますので、基本は覚えておいた方がいいです。

Ⅰ.上司が運転、お得意様と自分

 運転席 :上司
①助手席 :自分
②後部座席:お得意様

上司が運転するので、助手席にお得意様が上座に、と考えそうですが、
3人の中で優先されるべきはお得意様です。
後部座席で1人でゆったり座れることを加味し、
タクシーのように上司は運転手扱い、お得意様は後部座席で
自分は助手席という形が望ましいでしょう。

お得意様が「私が助手席に」と望んだ時は、
こちらに敬意を払ってくれているので、感謝の気持ちを表しましょう。

Ⅱ.上司が運転、自分だけ

 運転席 :上司
①助手席 :自分
お得意様に向かう時など、こちらも大いに予測されるパターンですね。
基本の形どおり、上司に敬意を払うので自分は助手席に座るべきです。
ⅠとⅡの違いがわかれば考え方としては身についてきます。
車に乗る人数のうち誰が優先されるかを考えていけばいいわけですね。

Ⅲ.上司が運転、お得意様2人と自分

 運転席     :上司
①運転席の後部座席:お得意様1
②助手席の後部座席:お得意様2
③助手席     :自分

こらちもお得意様2人が優先ですので、タクシーと同じ考えで
後部座席のお得意様2人が上座です。
お得意様2人の上下関係もありますので、
本来なら偉いほうのお得意様が運転席後部となります。

Ⅳ.お得意様が運転、社長と自分

 運転席 :お得意様
①助手席 :社長
②後部座席:自分

こちらは力関係の判断が難しいパターンです。
自社の社長といえど、お得意様に敬意を払うべきなので、社長が助手席に、
となると自分が後部座席でひとりでゆったり、でもそれでいいのか?
ということになります。
基本に沿って考えるとこうなります。

少し条件を付け加えていきましょう。
 運転席 :お得意様(元請け)
①助手席 :社長(下請け)
②後部座席:自分
自社が下請けかはともかく、本来こちらがお得意さまに敬意を払うので、
この基本形ですね。
次に逆のパターン
 運転席 :お得意様(下請け)
①運転席の後部座席:社長(元請け)
②助手席の後部座席:自分

このように実際はお得意様が自社に対して敬意を払いたい、という時もあります。
いわゆるタクシーパターンです。
お相手もビジネスマナーは心得ています。
上座に近いほうをすすめられてきた時は、素直に受け止めておきましょう。

まとめ

車に乗る際の上座下座についてお話してきました。
運転手によって席次が変わることについては、
基本形をおさえつつ、誰が優先されるべきか配慮する必要があります。

事前にメンバーがわかっているのなら、上司に相談してみるといいですね。
その際、自分の持っている意見を上司に伝えて相談しましょう。
車の席次だけはでないですが、自分の考え、上司の考えを照合することで、
ビジネスマナーは飛躍的に向上することでしょう。

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