七夕の笹が枯れてしまう 長持ちさせる方法は?大きい竹の場合は?
2017/05/23
七夕で短冊や飾りをつけるのに笹は必要不可欠ですよね。笹はなんとか用意したもののすぐに枯れてしまい、葉っぱは丸まって茶色いし、見栄えが悪くなってしまったという方、お悩みではないでしょうか。
笹って切った後からすぐ枯れやすいんです。こちらでは七夕で使う笹を長持ちさせる方法と、保育園や小学校で使う大きな竹についての対策もご紹介します。
七夕の笹が枯れてしまう!
毎年のことですが、笹って用意してから半日も経たないうちから葉っぱは丸くなって、次第に枯れたようになって困ってしまいますよね。乾燥した葉っぱの先って、尖って刺さりそうだし、葉っぱの細かいギザギザも子供に触らすのは危うくて手を貸してしまいます。なんとか飾りつけはできるものの、やっぱり青々とした笹のほうがいいですよね。
笹や竹は水の吸い上げが多く、成長も早い植物です。花などは茎からでも水分を吸収するのですが、笹は切った状態では幹からの水揚げ(吸い上げのこと)は格段に落ちてしまうのです。バケツに漬けておいても枯れやすいのはそのため。水揚げができないので、水分不足になって枯れやすいんです。
カットした笹は半日で枯れてくると言われています。お店でもこの時期笹を売っているところでは、七夕直前にならないと仕入れない店が多かったり、すぐ枯れてくるので残ったら売り物にならないから少量だけの販売にしたり。それだけ切った後の笹は枯れやすくて扱いにくい商品なのです。
枯れやすい笹をどのようにしたら長持ちさせれるか、このあとご紹介します。
現時点で笹がない、入手するめどがたってない方はこちらも参考にどうぞ
笹の入手方法は?生け花から学ぶ長持ちさせる方法 笹を育てる
七夕の笹を長持ちさせる方法は?
七夕の笹を長持ちさせる方法は2つあります。
笹自体を水につける
ドブンです。笹の水揚げが悪いなら、あらゆる方向から吸収させるために水に漬けてしまおうというものです。
笹の大きさによるのですが、大きなタライやお風呂に水を張って、できるだけ笹全体を水に浸けます。はみ出た部分は濡れた新聞紙をかぶせて葉っぱを覆うようにします。
短冊や七夕飾りを付ける直前までこのように浸けておけば、葉っぱが枯れることなく保存できます。飾り付けをする際にはタオルで水分を拭き取りましょう。
って、これってけっこう大変だと思いません?道理はわかりますが、「ちょっとねぇ」と思われている方、次の方法がおすすめです。
酢につける
こっちのほうが簡単です。
カットしてある部分に2~3分「酢」に漬けます。原液のまま2~3分つけて、あとは通常どおり水につけておけばいいです。
こちらは生け花をする際に使われる方法で、「水揚げをする方法」としての技術です。何か笹に刺激を与えることで水の吸収をよくさせるのでしょう。「水飲まねぇんなら、酢飲ますぞコラ!」といったところでしょうか。...生け花の先生、すみません。
ネットを調べていますと、似たような方法で、水と酢を半々ぐらいに割って飲ます浸けるという方法もあるようです。この場合は後で水に交換せずに、ずっとこの割合の酢で浸けておくというもののようです。笹はお酢がお好きなようです。
この方法だと全体を濡らす必要もなく、短冊などを飾った後でも七夕を楽しめそうですね。
七夕の笹を長持ちさせる方法は?大きい竹の場合は?
ご家庭で使う笹は、細い笹がほとんどだと思います。よっぽどみんなを呼んで、七夕パーティーを開くような豪邸だと別ですが。
保育園や小学校、または公民館や高齢者施設など大きな施設で使うイベント用の場合、笹というよりは大きな竹を使うことでしょう。この場合、太い竹用の水揚げ方法があります。こちらも生け花の技術で使われる方法です。
太い竹は、下から水を吸わせるのではなく、上から注いでいく、という方法をとります。上の方から節に穴を開けて芯を抜き、コップ上にするのです。
竹のてっぺんのところは細いので芯抜きができません。なので芯を抜く棒状の道具(避雷針のアースの棒など)が入る太さまで切ってしまいます。次に枝別れしている部分まで芯抜きをしていきます。かなづちなどで上から叩いていきます。
そして上から熱湯を節のコップいっぱいになるまで注ぎ、3分ほど待ちます。お湯を入れることで中に水分が浸透しやすくなるのですね。あとは水を入れて、その都度補充します。
失敗することもあるようで、一晩様子をみて葉がちゃんと開いていれば成功、失敗のときは丸まって枯れてしまっています。うまくいくと10日ほど経っても葉っぱも青々としているようですよ。
この方法を画像つきで紹介しているサイトです。
竹の水揚げ:佛華研究会 ちいちの華
まとめ
七夕の笹を長持ちさせる方法についてお話しました。
笹は枯れやすいので切った後から水分不足は始まっています。あなたの手の元に届く際にはカットされてから何時間経っているかわかりません。笹や竹を手にしたら、早めに上記の方法で長持ちさせるように処理しましょう。
きれいな葉っぱで楽しく七夕飾りをつけ、短冊に願いことをしましょう。
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