冬(12~2月)のイベント

バレンタインの由来は?なぜチョコをあげるの?義理・友・逆チョコ?

2月14日はバレンタインデー。
ドキドキしている方も、ワクワクしている方も、うんざりしている方も
いるのではないでしょうか?

最近でこそいろいろ派生したカタチがあるものの、
女性が男性にチョコレートを渡すバレンタイン。
その由来とさらにはホワイトデーや、
義理チョコ・友チョコ・逆チョコの由来についても調べてみました。

  

バレンタインデーの由来は?

バレンタインとは3世紀にローマで殉教した司祭の名前です。
始まりとされているのは、古代ローマ時代の出来事。

ローマ帝国の皇帝が、兵士が結婚して家族ができると士気が下がるという理由で
兵士の結婚を禁止してしまいました。
バレンタイン司祭は、ひそかに兵士たちを結婚させてくれていましたが、
皇帝にばれてしまい、捕まって処刑されてしまいました。

バレンタイン司祭が処刑された日が西暦269年2月14日、
バレンタインが聖人になったのは、その後のお話になります。

当時、ローマではルペカリアという祭りが何百年もの間行われていました。
未婚の女性の名前を紙に書き、それを集めて翌日に未婚の男性が
くじのように引いて、出てきた女性とお付き合いをするというもの。
西暦496年、当時の教皇が風紀の乱れを憂い、聖人を奉る行事と改変されます。
200年ほど前の同じ頃に殉教したバレンタインを新しい行事の守護聖人としたのです。

キリスト教によって見直されたこの行事は、時を経て(1400年頃)、
男性から女性へ愛の気持ちをつづった手紙を出すことが次第に広まり、
現在ではメッセージカードを男女ともお互いに贈り合うというものになりました。

このような出来事から始まったのが、
2月14日はバレンタインデーとなったわけです。

今では世界でバレンタインデーとしてのイベントが行なわれていますが、
「恋人の日」という要素が強く、日本のようにチョコを贈るという習慣は
ありません。どうして日本はチョコを贈ることになったのでしょう?

バレンタインデーにチョコをあげるようになったのはなぜ?

よく言われているのは日本のチョコレート会社の陰謀説ですね。
どこかしらで聞いたことはあると思います。

チョコを贈る発端となったのは、
1868年、イギリスのチョコレート会社である、キャドバリー社が
贈答用のチョコレートやハート型のキャンディボックスを発売し、
その後恋人などへの贈り物に使われるようになり、海外にも広がっていきました。

日本での発祥はチョコレート業界やデパート業界が広告を出したと言われています。
いくつか説がありますが、当初は定着に至るまでには行かなかったようです。

1936年、神戸モロゾフ洋菓子店
1958年、メリーチョコレートカムパニー と 伊勢丹
1960年、森永製菓
1965年、伊勢丹
1968年、ソニープラザ

この頃はまだ普及もしてなく、女性から贈るという意識もなかったのですが、
「女性が男性にチョコレートを贈る日」というイメージ戦略は行われていました。
森永製菓の新聞広告には、「チョコレートを添えて(手紙などを)贈る日」として
書かれていたようです。

1970年代前半頃から小学校高学年から高校生までの学生層から広がっていき、
1980年代後半頃には主婦層にまで広がっていきました。

時期は前後しますが、
1970年代後半頃に、女性が男性に愛情を込めて本命チョコを贈るという、
    日本型のバレンタインデーが定着すると、日本独自の習慣が登場しました。

最初からチョコレート会社の企業戦略に乗っていったわけでもなく、
チョコを贈る習慣になったのは当時の若者も一役買っていたようですね。
このようにして今のスタイルのバレンタインデーが定着していったのです。

ホワイトデーや義理チョコ・友チョコ・逆チョコ、誰が作ったの?

端的に言えばバレンタインデーにチョコを贈る習慣はチョコレート業界の
言い出したこととわかりました。
では、ホワイトデーにも何か意図されたものがありそうですね。
さらには義理チョコや、最近聞く友チョコ・逆チョコはどうでしょう?

●ホワイトデー
1970年代後半に石村萬盛堂と全国飴菓子工業協同組合が
バレンタインデーの返礼としてホワイトデーをつくりました。
当時はマシュマロやキャンディが売り出されていましたが、
クッキーやビスケット等のお菓子業界も次々と参入していったようです。

●義理チョコ
バレンタインデーのチョコを贈る習慣が定着していった頃、
OLが会社の男性に、チョコレートを贈るようになり、
これが根付いたといわれています。

●逆チョコ
逆チョコとは、男性が女性に贈るチョコレートです。
義理チョコ市場の低迷に加え、2009年と2010年は土曜日と日曜日が重なり、
義理チョコが売れないのでは・・・と考えられた業界の企業戦略です。

●友チョコ
友チョコは、女性の友人同士で贈りあうチョコレートです。
こちらも不況で低迷する義理チョコを盛り上げるための企業戦略です。
明確にいつから、というものはないですが、
近年このような言葉がどんどん増えてきましたね。

このようにイベントとして市場の消費行動を促すためのものは、他にも
土用の丑の日の「うなぎ」や
近年では節分の「恵方巻き」などがあります。

まとめ

バレンタインデーの由来から、日本でチョコを贈るようになった理由、
その他のバレンタインチョコに関する経緯をご紹介しました。

死後200年経って聖人となったバレンタイン司祭、
歴史を経て、今では日本のイベントとなっていますが、
バレンタインに感謝すべきなのは日本のお菓子業界なのかもしれませんね。

私たち一般市民は「踊らされている」と考えるべきか、
イベントを「楽しんでいる」かは個々の生活や環境背景に委ねられますね。

総じて言いますのは、日本はこの手のイベントはクリスマスだろうが、
成人式だろうが、節分だろうが楽しめてしまう、豊かな国なんだと思います。

今年のバレンタイン、あなたは「楽し」めますか?

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