雪道の運転方法 路面の状態によって速度の目安 雪国住人が教えます
雪道での車の運転って慣れてない人にとっては怖いものですよね?
環境の変化もあるのか、最近では東京など、都心で
雪が積もることも多くなりました。
都心でなくても、普段雪がそんなに積もらない地域では、
初めての雪道運転という方もいらっしゃると思います。
そんな慣れない雪道での運転について、雪国住人の私が
運転の方法や道路の路面によっての速度の目安について、
体験を交えてお話します。
雪道を運転する時、あると便利な物
●スタッドレスタイヤ
当然必要、必須装備です。
そもそも雪国の住人は、ノーマルのラジアルタイヤでは雪道を運転しません。
なぜか、雪が降るのがわかっているからです。
雪が降る地域では、早い方で、11月後半あたりからスタッドレスに履き替えます。
ただね、「あると便利な物」と小題にしたのは、
普段雪が降らない地域、雪に慣れてない方は、
スタッドレスタイヤの用意はしてないわけです。
雪山に行ってスキーなどが趣味って方はスタッドレス持っているでしょうけど、
1シーズンに1回降るかどうかの地域では1本10,000円(価格幅はあります)
出して少なくとも4万以上、大きい・いいタイヤなら10万以上します。
劣化もするのに、数回程度の使用ではもったいないですよね?
街道だけって方は、
●タイヤチェーンを用意しておきましょう
非金属チェーンがおすすめです。
タイヤチェーンの中では価格は高いほうですが、耐久性がありますよ。
スタッドレスタイヤもそうですが、
購入の際にはお車のタイヤのサイズを確認して、購入しましょう。
できれば、一度装着して取り付けにかかる時間、運転性など
お試ししておくと、実際雪が降った時にも少しは焦らずに済みます。
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●雪落とし棒
正式名称がよくわかりませんが、車に積もった雪を落とす棒です。
●防水性のある手袋・フードの付いた防寒具・長靴
雪を触るし、寒いからです。
フードの付いた上着は、雪が降っているとき重宝します。
●スコップ
先が三角に尖っているのが固まった雪用でスタックしたときに使うことがあるかも。
先が四角になっているのが、雪かき用です。アルミ製だと軽くて楽です。
●スタック防止のモノ
バスタオルやペットボトルに入れた砂、専用の脱出用品があります。
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雪道の運転方法
●滑り具合を確認
できれば、雪の降り始めや霜が降りているなど、路面の状態が不安な時には、
周囲が安全なことを確認して、低速時にブレーキを強めにかけてみましょう。
どの程度で滑るのか、わかっておくのは非常にいい目安になります。
●アクセル・ブレーキをゆっくり
アクセル急に踏んでもギュルギュルと滑ることがあります。
ブレーキはやや速度が出ている(40km/h以上)なら優しく何度か踏む感じです。
●止まるだいぶ前からブレーキ
ブレーキゆっくりなので、いつもの感覚で止まれるハズがありません。
急に止まれるのはスタッドレスタイヤのCMの車ぐらいです。
雪道を知っている人間はあんな止まり方、正気の沙汰ではしません。
●車間距離はいつもより長めに
急に対応できないので、だいぶ開けておきましょう。
普段の2~3倍は必要です。
●曲がる前にブレーキ
ハンドルを切る前に(直線のうちに)ブレーキをかけて減速しておきましょう。
交差点など、近くに車がいるなら車が「ツィー」と滑っていき、事故れますよ。
●方向指示は早めに
後ろの車などに自分の進行方向を早めに知ってもらうためにも、
指示器は早めに出しましょう。
車線変更もできるだけ余裕を持って、ゆっくりと。
あなたも慣れていなければ、周りの車も慣れていません。
もらい事故にも充分気をつけましょう。
●坂道・橋の上
下り坂は特に気をつけましょう。
橋の上は融雪装置がなければ凍っているかもしれません。
道路の上から下から風にさらされて凍結しやすいのです。
私の通勤路には融雪装置なし、坂道下りカーブのところがあります。
最低限自分の車は車線を割らないようにゆっくりと、
危険なポイントを知っておくことは、安全のためにとても重要です。
●トンネルの出口
トンネルの中は雪が積もってないので、スピードを出してしまいがちですが、
出口までには雪道走行に戻せるよう必ず減速しましょう。
また、トンネルを抜けると暴風が吹いていることもあります。
標識や表示板にも注意を向けましょう。
路面の状態によって速度の目安
道路の路面の雪質・凍結具合によってコントロールできる速度が変わってきます。
もちろん、通常の道路でも速ければ速いほど制動は難しくなります。
あくまでも私の経験による基準です。
目安になれば程度でとどめておいて、くださいね。
●普通の路面
お任せします。
●チラチラと雪が降っている
外気温が2℃以上であれば、通常通り。
2℃以下(水が凍っている可能性あり)であれば、やや減速気味で。
●霜が降りている・凍っている
速度は30km/hぐらいにとどめていく。
もちろん、カーブなど要注意
●新雪が降っている
2~3cm以上降っていれば、そこそこの滑り止めの役割を果たしてくれます。
速度は50km/hぐらいにとどめておき、ほかの車が踏み固めていない路肩側を
走るようにしましょう。
●圧雪されているツルツルの路面
出せて40km/hですが、ほぼ凍っている時と同じつもりで運転しましょう。
●除雪した後の普通に見える道路
外気温との判断になってきます。
2℃以上であれば、通常通りもしくは、やや抑え目で。
●パシャパシャ雪
溶けたり雨が降った後など水分の多い雪の路面では、
路面とタイヤとの間の水が危険です。
速度は出して50km/h、ブレーキは早めにゆっくりと。
上記、雪道の運転に慣れている私の判断ですが、
もちろん自信のない方はゆっくりで安全運転でけっこうです。
ちなみに私はわりかしビビリなので、もっと速い方もいますが、自己責任で。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
雪道の運転方法と路面状態の目安についてお話してきました。
慣れてない方は、あくまでも慎重に運転してくださいね。
まず滑らないようにすること。
もし滑ったら、ブレーキを踏み込まないこと。
状況にもよりますので、あまり安易なことはいえませんが、
焦ってしまっては、冷静に対処できません。
油断せず、できれば肩の力を抜いてゆったりと運転できるといいですね。
時間に余裕をもち、安全に運転してくださいね。