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部屋干しや結露対策に 除湿機の種類と選び方 年中使えるハイブリッド

2019/09/14

これからの季節、冬になると、なかなか天気が定まりませんね。
地域によりますが、雨や雪が多かったり、湿度が高かったりすると、
外などベランダ干しでも難しく、
部屋干しでも、湿気がひどく窓の結露やカビが気になります。

そんな時、除湿機があると、部屋干しや結露対策などに大いに活躍してくれます。
でもひとくちに除湿機といっても、いろんな種類のものがあるんです。
こちらでは除湿機の種類と選び方についてご紹介していきます。

  

部屋干しや結露対策に 除湿機ができること

メーカーや機種によって様々ですが、
最近の除湿機事情について、少しお話します。

最近は、花粉対策やPM2.5などの大気汚染対策で、
室内に洗濯物を干す人が増えました。
空気清浄などの機能も充実した除湿器もみられるようになりました。
そんな中、各メーカーさんが競争し、改良され
「衣類乾燥除湿機」といわれるものも出てきています。

シワにならずに乾かせたり、家族用や一人暮らし用だったり、
送風範囲を広くしたり、センサーで乾き具合を的確に感知するなど、
衣類を乾燥するために特化した機能がついた製品が増えています。

また、結露については、冬場の結露の場合、原因によって異なります。

衣類から出る湿気が窓について曇るなど、湿気が原因の場合、
除湿機で改善できるのですが、

冬の窓の結露のような温度差が原因の場合、
除湿機では取れないことが多いです。
(この場合2重サッシや断熱シートでもなるなら軽減可能です)

このように部屋干しに特化しているものや、
結露だから全てが対応できるかといったらそうでもない場合があります。

そのうえで除湿機をみていきましょう。

部屋干しにおすすめなのは? 除湿器の種類と選び方

除湿機には、大きくわけて2つの除湿方式があり、
それぞれメリット・デメリットがあるため、
使い方によって適切なタイプを選ぶ必要があります。

コンプレッサー式

エアコンの除湿方式と同じ仕組みで、
空気を冷やすことにより、結露させ水分を取り除く方式です。
コンプレッサーを通して冷媒(フロンガス)を循環させ、
冷却器で湿った空気を冷やして湿気を水滴に変えます。
冷風機能や、空気清浄機能など、+αの機能が搭載されたものもあります。

●メリット
・梅雨や夏場の気温が高い時期(25度以上)に優れた除湿効果を発揮します。
・消費電力が小さいので(デシカント方式の半分位)ランニングコストが安い。
・除湿量が多いので湿気の多い季節でもパワフルに乾燥できます。
・室温上昇が少ない(1~2℃程度)。

●デメリット
・空気を冷やす構造上、元々気温が低い冬場などでは除湿力が落ちてしまいます。
・コンプレッサーの影響で運転音、振動音が大きめです。
・熱交換器に結露が付いたままだとカビが生えたりする為、
 多少のメンテナンスが必要です。
・本体サイズが大きめでやや重い。
・比較的高価。

デシカント(ゼオライト)式

水分の吸着性能に優れたゼオライト(乾燥剤)で水分を取り除く方式です。
ゼオライトに水分を吸着させ乾いた空気を吹き出します。
吸着した水分は、ヒーターであたためられ熱交換器内で冷やされて
水滴に戻り、タンクにたまります。

●メリット
・冬場の低温時でも除湿力が大きいので、年間を通して高い除湿が可能です。
・コンプレッサーが無いので軽量コンパクトで静かです。
・比較的安価。
●デメリット
・ヒーターを使う分、消費電力がコンプレッサー式に比べて2倍以上高い。
・ヒーターを使うので、室温上昇は3~8℃前後高くなり、夏場には不向きです。
・特有の臭いが出る事があります。

冬場の部屋干しならデシカント式がおすすめ

ということで、
コンプレッサー式は、温度を下げることで除湿しますので、
梅雨や夏場に使用するならともかく、冬の湿気対策には向きません。

冬場の部屋干しや結露対策にはデシカント式がおすすめ!
となります。

ただ、コンプレッサー式がよくないと言いたいわけでなく、
梅雨のジメジメ対策がしたいという時には、非常に有用なものです。

年中使えるハイブリッド式って?

これまで、
夏用はコンプレッサー式、
冬用はデシカント式、
というような内容でお伝えしてきましたが、
「1年中使える除湿機ってないの?」という声が聞こえてきます。

あるんです、それぞれのメリットを取り込んだ夢のような1台が。
ガソリンと電気で走るハイブリッドカーのような、
除湿機のハイブリッド式です。

コンプレッサー式とデシカント式の複合型です。
夏場はコンプレッサー式で室温を上昇させずに除湿をする一方で、
冬場はデシカント式で除湿能力の低下させずに除湿できます。
なので、1年中変わらない除湿能力を維持できます。

動作音はデシカント式と同じで静かなのに、
消費電力はデシカント式よりも低いというメリットもあります。

デメリットは構造が複雑なので重く、価格も高めです。

初期投資は多少大きいですが、冬の結露はもちろん、
「衣類乾燥除湿機」なので、部屋干しのためにあるような除湿機です。
1年中除湿を行っていつでも快適に過ごしたいと考えている方には
おすすめの除湿機です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
部屋干しや結露対策におすすめな除湿機をご紹介しました。

除湿機選びのまとめ
・1年中使いたい、1台ですっきり、デメリットが許容範囲→ハイブリッド式
・主に冬場の部屋干しや結露対策に使いたい        →デシカント式
・主にジメジメした梅雨や夏場にカラッとさせたい   →コンプレッサー式

私、個人的にはハイブリット式推しなのですが、
ご家庭にあった除湿機を選ばれるのがいいかと思います。
上手に利用して、快適な生活をすごしてくださいね。

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