ご近所で家事があった場合、どうします?
とりあえず駆けつけて安否確認などドタバタとしますが、
その後に「火事見舞い」を持っていくことになります。
この火事見舞い、普段は贈る事がないので、どうしたらいいかわかりませんよね?
また、持っていくのはいつがいいのか?
どう声をかけたらいいのか?他にも何が要りそうか?など。
ここでは火事見舞いに関する疑問と持っていくときの作法についてご紹介します。
火事見舞いの金額の相場は?のしや表書きはどうする?
火事見舞いの金額の相場
一般的には「相手に気を遣わせない程度」となっています。
(火事見舞いの場合、基本的にお返しは不要なので、気を遣わせない程度)
ただ、親近者の場合は金額も多く用意しておいたほうがよいでしょう。
親戚同士で話をして、すり合わせておくと、送る側も安心ですね。
親、兄弟など、 3,000円から100,000円
親戚であれば、 5,000円から 20,000円
会社や友人知人 5,000円から 20,000円
会社の上司など、本来は、目上の方に現金を贈る場合は失礼にあたるようですが、
災害の場合はかまいません。
こちらも同僚や直属の上司など、相談してみるとよいでしょう。
お札は新札かどうかですが、
突然の不幸に新札では、前もって準備していたように思われることから嫌われます。
葬儀の場合と同じで、古いお札でかまいません。
火事見舞いののし
のしと表現していますが、火事見舞いの場合は出すときには、ただの袋の状態に
なっています。
と言いますのは、赤は火を連想させるので、水引やのし(右上に付いているひし形
のようなもの)はつけません。外すなり剥がすなり、してしまいましょう。
縦に赤い線が入っている袋もやめておきましょう。
無地の白封筒でよいといわれていますが、だからと言って
さすがに白封筒ではね~・・・と私は思うので、
一般的なのし袋から水引とのしを外したものをおすすめしたいです。
火事見舞いの表書きの種類
先ほどから火事見舞いと書いていますが、これは一般的な名称で、
火事の火元になったかどうか、延焼を受けてしまったかどうかで
表書きは変わります。
火災御見舞・・・火元になった場合
出火御見舞・・・火元になった場合
類焼御見舞・・・類焼による被害
近火御見舞・・・類焼は免れた場合
類焼:よそからの火事に巻き込まれた場合の、いわゆる延焼のことです
火事見舞いはいつ渡す?
一般的には「落ち着いた頃に」と言われているのですが、調べていますと、一概に
いったん時間をおいて・・・というわけでもなさそうです。
おそらく会社や知人など親近者でない場合は「落ち着いた頃に」でよさそう
なのですが、親近者の場合はすぐに駆けつけ、その人の無事を確かめるのと、
何か手伝えることはないかという意味でのお見舞になります。
地域によるかもしれないのですが、早くてもかまわない所もあります。
私の住む地域では火事のあった当日から、自治会の集まりでお見舞を
受け付けていました。地域の住人はもちろん、議員さんも当日駆けつけていました
ので、私の地域では「すぐにでも」でかまわないようです。
火事見舞いの時にかける言葉は?必要なものなど
火事に見舞われた方の精神的なショックは計りきれないものです。
必要以上に原因やどうしたこうしたなどの詮索はせずに、気遣いが大事です。
「大変でしたね」というような慰めの言葉と共に、
「何かお手伝いできることがあればいつでも仰ってください」との言葉で
充分だと思います。
また、必要なものなど贈りたい場合は、
「必要なものはない?」と当人に確認したうえで
当面の生活に必要な日用品を贈るなどしてもよいでしょう。
寝具 :敷布団、掛布団、枕のほかに布団カバー、枕カバー
衣類 :肌着、ジャージ、シャツなどのトップスやアウターなど
日用品:台所関係のものや洗濯用洗剤、柔軟剤、漂白剤などの消耗品のほか、
ピンチハンガーや洗濯ネットなどがあると助かる場合もあります。
小さい子供がいる場合、オムツなども。
全て古着や使用しているものではなく、新品を贈ってください。
被災者(?)といえど、「施しを受ける」立場の方ではありません。
充分にお気遣いを忘れずに、失礼のないようにしましょう。
まとめ
火事は本当に恐ろしいものです。家から財産、持ち物全てをなくして
しまう場合もあります。
火事見舞いは金銭的なお気持ちはもちろんありがたいことですし、
また、すぐに駆けつけ手伝うことが何よりのお見舞いになることもあります。
充分なお気遣いも忘れずに、お見舞に向かってください。