七夕では笹に願い事を書いた短冊や飾りをつけますよね。飾りを作ろうと思ったものの、あまりレパートリーがなく他に飾りが思い浮かばない!って困っていませんか?
こちらでは、いろんな七夕飾りの種類とあわせて飾りの意味、作り方についてもお話します。実はそれぞれ飾りには意味があるんです。さらにかわいくアレンジする方法もご紹介します。
七夕飾りの作り方 種類とその意味は?
七夕飾りというと、涼しげな笹に付けられたきれいな飾りが印象的ですよね。風に揺れたりしてカサカサを鳴る七夕飾りは風流で心が和みます。
七夕飾りは短冊も含め、7種類の飾りが由緒正しい飾りと言われています。この流れを現代で強く残っているのが仙台の七夕祭りで7種類の七夕飾りはなくてはならないものとされています。まずはそれぞれの種類と意味についてお話します。
短冊
現在では短冊にお願い事を書くのが当たり前になっていますが、昔は詩や歌を書いたり、学問や習いごとの上達を願いました。さらに字がうまくなりますように、という願いも込められています。
紙衣(かみごろも)
棚機女(たなばたつめ)が織り、神に捧げたという衣で、七夕竹の一番上に吊るす習わしがあります。病気や災難の厄除けの意味があります。昔は母や師匠に教えられ、裁縫の腕が上がるよう願いながら縫われました。
吹流し
織姫の織り糸を象徴し、昔の織り糸を垂らした形を表して機織や技芸の上達を願いました。くす玉が最上部飾られ、飾り付けの主役となっています。
千羽鶴
家の長老の年の数だけ折り、延命長寿を願いました。折り方を習う娘たちは折り紙を通じ、教わる心、人に教える心を学びました。
投網(とあみ)
昔から重要なたんぱく源としての魚介をかかさないよう、豊漁や陸地では農作物の豊作を祈願しました。また、幸運を寄せ集めるという意味も含まれております。
屑篭(くずかご)
七つの飾り物をつくり終えた裁ちくず、紙くずを拾い集めて屑かごの中にいれました。ものを粗末にしないで役立て、清潔と倹約の心を育てました。
巾着(きんちゃく)
昔金銭を入れて腰に下げたもの。富貴を願いながら、節約、貯蓄の心を養いました。しっかりとひもで結ばれ、無駄遣いを戒めています。
七夕飾りの作り方
七夕飾りでぱっと浮かぶのは、投網(私はてっきりあれは天の川だと思っていました)と吹き流しとちょうちん、あと輪っかをつなげた輪飾り・・・そんなもんでしょうか。頭の中ではたくさん飾りの付いた笹が浮かぶものの、いざ作ろうとするとさっぱりです。私の頭の中に(※イメージ画像です)とつけたくなります。
簡単に思える短冊や投網も実際作ってみようとすると、短冊の厚みの素材だったり、投網の切り込み具合だったり気になるところもでてきます。短冊は折り紙で作る場合もあるようですが、「飾り」としてはそれでいいでしょう。お子さんとしっかり願い事を書くのであれば、色画用紙のような多少厚みのある紙がいいでしょう。
吹流し
ふきながし:おりがみくらぶ
こちらにわかりやすい解説図があるので載せておきます。ポイントは切り込みを入れる幅を等間隔にすることです。切り残す部分の幅もマチマチにならないようにするときれいにできあがります。
単色だと見栄えが気になる方は繋がっている部分に別の色紙をまくといいでしょう。
投網(とあみ)
あみかざり:おりがみくらぶ
こちらもポイントはハサミで切り込みを入れる間隔です。1cmあたりが妥当ですが、さらに間隔を狭くすると、繊細な印象の飾りに仕上がります。
屑篭(くずかご)
とあみとくずかご:キッズ@nifty – toami.pdf
上記リンクでは網飾りが2種類ありますが、網やくずかごは薄い紙(折り紙で可)で作るのが柔らかさもあり、仕上がりがいいです。
鶴
折り鶴の折り方
鶴の折り方です。小さいお子さんでは難しいところもありますね。細かいところがあるので、丁寧に折っていくのがいいですね。
ちょうちん
ちょうちん:おりがみくらぶ
ポイントはやはりハサミを入れる間隔です。両面に色のついた折り紙を使用すると、中側の色も見えてさらに提灯らしくなります。
菱飾り
ひしがたかいだん:おりがみくらぶ他にもこのような飾りを作るのも変わっていていいですね。
三角つづり・ひし形つづり
星
いちまいぼし:おりがみくらぶ
他にも簡単な星の作り方もあるのですが、折り紙1枚を使った星の作り方です。
他にもいろいろ
上記リンクでご紹介したものの他にも七夕飾りとして使えるものがあります。ご参考にしてみてはいかがでしょう。
おりがみ・七夕の飾り:おりがみくらぶ
七夕特集|七夕飾り(かざり)と短冊|縁結び祈願 京都地主神社
七夕飾りの作り方 かわいくアレンジするには?
これまで七夕飾りの作り方についてご紹介してきました。小さいお子さんがいる場合はさらにかわいらしくもしたいものですね。
色のアクセントを加えてアレンジ
吹き流しのように単色で作るとどうも味気ないと思われる方は、手を加えてアクセントをつけるのもいいですね。お花紙などのやわらかい紙をふんわりと丸めててっぺんに付けるのもいいでしょう。
天の川(網)のアレンジでおすすめなのは、100円均一などで売っている星の型抜きで金色の色紙を抜いて貼り付けると華やかに見えますよ。
素材を変えてアレンジ
スズランテープはご存知でしょうか?チアリーディングなどで使うポンポンをつくるアレです。
50cmほどで切手何本かに裂いて飾ったり、3本ほどを横につなげて天の川風に見せるのもいいですね。素材に光沢があるので色紙の質感とはまた違った魅せ方ができます。
おりひめやひこぼしを加える
このように折り紙で作ってもいいですし、お子さんに塗り絵をしてもらってそのまま飾るなり、おりひめとひこぼしだけ切り抜いて天の川の近くに飾るというのもお子さんは喜ぶと思います。
「おりひめ ひこぼし 塗り絵」で検索するといろいろな画像が出てきますよ。
七夕のイラスト素材 | 子供と動物のイラスト屋さん わたなべふみ
まとめ
七夕飾りの種類と由来、作り方についてお話してきました。かわいくアレンジしてお気に入りの笹に仕上がるといいですね。
七夕飾りや笹の後始末については、本来は川に流して清めるものですが、現在には何かと問題ありです。小さく切ってごみの日に出しましょう。
願い事を書いた短冊は、近所の社寺に持ち込めばお焚き上げしてもらえますが、記念として残しておきたいですよね。
今年の七夕、お願い事を書くとともに楽しい飾り付けができるといいですね。
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