せいかつがかり

ダニ対策はいつから?洗濯や天日干しは意味がない?効果的に駆除する方法

家の中のイヤ~や害虫のひとつがダニ。かゆくなったり、ひどくなると喘息になってしまったり、また布団などにいると思うだけでも嫌なものですね。
ダニが発生しやすい時期は6月~8月にかけてと言われています。ダニ対策って発生し始めてからでは遅いんです。

こちらではダニ対策の時期と気持ちよく生活していくための駆除の方法についてご紹介します。

  

ダニ対策はいつから?

ダニはどこにいる?ダニの症状は?

みなさんのお宅にダニはいるでしょうか?よっぽど対策をしているお家でも、少なからず必ずいます。布団には数十万~数百万匹ものダニがいるとも言われています。布団の他に枕やソファー、カーペット、さらにシーズンオフの間動かさないでいる冬服など、布のあるところ・布製品に潜んでいます。

こちらでは(私が無理なので)画像は控えますが、よくテレビでも顕微鏡で家のダニを見つけたり、ダニの拡大写真が出てきたりしますよね。ダニがあんなにいると思うと・・・震え上がります。興味のある方はネットで検索してみてください【閲覧注意】。

布団など布につくダニはヒョウダニで、このダニ自体は噛んだり人の血を吸うわけではないのですが、ダニの死骸や糞が砕けて粉末になった物を吸い込んだり、皮膚が反応してアレルギー反応が起きます。
また、ヒョウダニを餌とするツメダニにいう種類は人の血を吸ったりします。どちらにせよヒョウダニが増えるとよくないということはわかります。

ダニアレルギーの症状は
・湿疹・皮膚炎
・鼻炎
・咳
があります。咳もひどくなると喘息の原因にもなりますし、アレルギーマーチといって鼻炎(花粉症)からアトピー性皮膚炎、さらに喘息へとアレルギー症状が連鎖していくものもあります。

以前、あるテレビでダニのアレルギー症状に悩んでいた患者さんがある先生の指導で家にある布製品を全て廃棄し、なるべくソファは皮のもの、カーペットもフローニングにしたり、可能なものは布製品を使わず、あるいは交換したそうです。それでダニのアレルギー症状はなくなったというのですが、実際はそんな大掛かりな対策はできないですよね。

ダニの対策は増えてからでは遅い

ダニは人のフケや皮膚から落ちたもの、垢やお菓子などをはじめとして食べかすやカビを餌にします。そして前述したように暖かい気温・湿度を好むため梅雨の時期に増えるんです。カビを食べるダニ、ダニが繁殖する時期が梅雨の時期だということが納得できますね。

ダニは6月の梅雨の時期から徐々に増え始め、どんどん加速度的に、それこそネズミ算的に増えていきます。ダニは死ぬまでの間に産む卵の数は、50~100個と言われています。さらにダニは1日に6個程度の糞をし3ヶ月(90日)生きたとすると、1匹のダニが540個の糞をすることになります。また、1匹が100個の卵を産んだとすると、その100匹が一生でする糞は54,000個にもなります。

これが布団などをはじめ、あらゆるところで起こるわけです。ダニ対策の極意は増えてから行うのではなく、ダニが増え始める5月には事前対策をしていきましょう。

ダニ対策で洗濯や天日干しは意味がない?

ダニ対策で思いつくは、枕やシーツを洗濯をしたり、布団の天日干しですね。

洗濯をしても8割以上の生き残っています。ダニの成虫は水に一日つけても生きていけるようです。「水攻めじゃ~」と意気込んで洗濯してもあまり意味がありません。

天日干しはどうでしょうか。真夏日に天日干ししても布団の表面は50℃近くまで上がるんですが、涼しいところに逃げ込もうと中に入っていくだけで、表面上は少なくなっても駆除はできません。もちろんしまって夜になる頃にはまた表面にも出てきます。

あと、布団を干してバシバシと布団叩きでたたくのも、よくないです。もともとあったダニの死骸が粉々になって鼻や口から吸い込みやすくしてしまうだけです。

ちなみにダニは夜暗くなってから活動をしやすく、暗くてそこそこ涼しい状態を好みます。寝るときには枕や布団が鼻や口に近く、吸い込みやすい状態になるので、特に布団や枕には注意したいものです。

また、テレビで見たのですが、湿度を低くすると、という実験をしているのを見ました。湿度20%以下では活動性は低くなるものの、また湿度が元に戻ってきたら活動し始めるという結果で、実際死滅したダニはほぼいないというものでした。

このように私たちがなんとなく思いつく方法はあまり効果がないようです。では、何が効果的なのか次の項でお話していきたいと思います。

ダニ対策で効果的に駆除する方法は? 死骸はどうする?

ダニ対策で効果的に駆除する方法は熱

ダニを死滅させるのに効果的な方法は「熱」です。ダニは60℃の高温で死滅します。60℃以上の高温では生きていけないのです。

枕なら乾燥機にかけるなどして熱でダニを駆除することができます。一般的な家庭用の乾燥機は65℃の温度になっているようです。枕やシーツなど乾燥機に入るものはこれでダニを退治できますね。コインランドリーを利用するのもいいでしょう。

布団やソファーなど乾燥機に入らないものはどうでしょうか?スチームアイロン(100℃)であてていくとダニを熱で駆除できます。

ダニ対策で効果的に駆除する方法 死骸はどうする?

ダニを熱で退治した後は掃除機で死骸を吸い取りましょう。ここの作業は大事なところです。前述したようにダニの死骸が粉々になりそれを吸い込むことが害となります。ダニが死んだからといってそのまま放っておいたのでは、意味がありませんね。丁寧に掃除機をかけるようにします。

また、ダニは夜など暗いところで活動しやすくなるという習性を利用して、掃除機だけで駆除することもできます。昼には遮光カーテンを使うといいでしょう。暗い場所に2時間置いといて、その間にダニがソファーや布団などの表面に出てきます。それを掃除機で吸い込むという方法です。
掃除機をかけるときに縦方向から、その後横方向からと2方向からかけることで効率よく吸い込んでいくことができます。

また布団を掃除機にかけるときには掃除機が布を吸って動かしづらいですよね。そのようなときには使い古したストッキングを掃除機のヘッドにかぶせて使うことで、布の吸い込みを防ぎながらダニを吸い込むことができます。

まとめ

ダニ対策について繁殖し始める5月から乾燥機やアイロンのスチーム等の熱、または習性を利用して掃除機で吸い取るというお話をしてきました。

ダニに関しては普段は直接の被害がないぶん、年間単位で放置した布団には数百万匹いるともいわれています。繁殖する前に事前対策をしてダニを駆除し、きれいで快適な生活をしたいですね。

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