せいかつがかり

花粉症治療の舌下免疫療法とは?費用や期間、効果は?受けれない時は?

毎年悩まされる花粉症から開放されたい!
くしゃみや鼻水が止まらなかったり、目がかゆいのはもぅいやっ!
つらい花粉症、どうにかしたいですよね。

2014年から「舌下免疫療法」が花粉症の治療として保険適応になりました。
テレビでも紹介されているのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こちらでは舌下免疫療法とはどのようなものか、
気になる費用や治療期間、その効果について、
また、今年受けられない時の対処法についてご紹介します。

  

花粉症治療の救世主、舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法とは、花粉症の原因である花粉エキスを、ほんの少量を持続的に
舌下におとし、身体を慣らして花粉症の症状を和らげるという治療法です。

2010年からスギ花粉症に対する舌下免疫療法の臨床試験が行われ、
その有効性が確認されました。
2014年から保険適用となり、病院などで治療できるようになりました。

これまでに減感作療法という注射で、同じように少量から体を慣らしていく、
という治療があったのですが、注射による痛みや(注射なので)頻回に通院
しなければならないという難点がありました。

これに比べ舌下免疫療法は
①口からの投与なので、自宅でも出来、毎回通院する必要がない
②注射の痛みがない
③身体根本から改善して発症させない体質をつくれる根治療法
④重症に繋がる副作用が減感作療法に比べて少ない
というメリットがあり、最近注目されているのです。

注射はやっぱりイヤですし、飲む(?)だけでいいのなら、そのほうが楽ですよね。
薬で症状を抑えても(対症療法といいます)毎年発症してつらい思いをするより、
身体自体が花粉症に耐性を持てば、毎年悩まなくて済みますね。

気になる費用や治療の期間などはどうでしょうか?

舌下免疫療法の費用や期間、効果は?

対象

舌下免疫療法で用いる薬はスギ花粉エキスなので、スギ花粉の花粉症と診断された
12歳以上の人が対象となります。

妊娠中や喘息持ちの方は、事前に医師と相談して確認してもらいましょう。

イネ花粉は海外では認証されているものはありますが、日本ではまだです。
ちなみにダニに対しての舌下免疫療法というのもあります。

治療方法

1日1回、花粉エキスを舌の下におとし、2分間待った後、飲み込みます。
副作用を避けるために、その後2時間は激しい運動や入浴、飲酒などを控えます。
最初は医師が立ち合って様子を見ます。
最初2週間は徐々に薬を増やし、その後は一定量を毎日服用します。

治療期間と通院頻度

花粉の飛散しない時期から始めて、
上記の服用を毎日2年間継続する必要があります。
早ければ半年ともいわれますが、目安は2~3年と覚えておいたほうがよいです。

通院頻度は病院にもよりますが、最初は2週間毎で、
その後は1ヶ月毎の通院に切り替わるところが多いようです。

かかる費用

治療前の初診料や検査代などで約4,500円
1,2週目の受診とお薬で   約1,200円程
毎月の受診とお薬で 約1,500円程
3割負担の場合、このような費用が目安となります。

効果

舌下免疫療法の効果は70~80%の方に有効な治療となります。
有効であったというは、症状がかなり和らいで楽になったという方が含まれます。
花粉症症状が完全に消える方は20~30%程度と言われています。

充分効果は期待できるのですが、残りの効果がみられなかった20%の方もいる、
というのも理解しておく必要があるようです。

副作用

身体に免疫を作る治療のため、体が反応する形で副作用が出ることがあります。
口の中や、舌の下の部分がかゆくなったり、腫れるという症状が出るようです。

副作用がよく出る時期は、
服用後30分以内
花粉が飛散している時期
服用してから1ヶ月経った時期、に出やすいと言われています。

また、ごくまれにですが、アナフィラキシーショックがでる可能性もあるので、
受診時に意志からの説明にもあると思います。

今からでも受けれる?受けれない時は?

舌下免疫療法、今からでも受けれる?実は出来ない期間があります

このように舌下免疫療法についてお伝えしてきましたが、
大きく1つ注意点があります。

前項ではさらっとしか触れていませんが、治療の時期について、
「花粉飛散シーズン(1~5月頃)には行わない」ということです。

治療開始直後と花粉の悲惨シーズンに副作用が出やすくなるため、
時期が重なると花粉症の症状が悪化する恐れがあるのです。

そのため、スギ花粉が飛散しない6~11月の間に治療を開始しないといけません。

舌下免疫療法を受けれない時は?

この治療を受けたいから調べていたのに、
あんまりじゃないか~という声もわかります。

でも実際は数年かかって効果があらわれるので、即効性はありません。
気長に治療にあたる姿勢は大切なのです。

今すぐ症状を改善したいのであれば、服薬やネブライザー治療がよいでしょう。

お薬は抗ヒスタミン薬が代表的です。
くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を引き起こす原因物質がヒスタミンです。
抗ヒスタミン薬はこの原因物質に直接作用し、素早く改善することができます。
病院でも処方されますし、市販のものでも効果が得られるものも増えています。

薬に関してはこちらも参考にどうぞ
花粉症の薬でおすすめなのは?眠くならないのは?よく効くのはどれ?

ネブライザーとは鼻や喉の炎症を抑える薬剤を超音波によって細かい霧状にして
放出する機器です。
気管や肺、鼻の奥へ薬剤を送り込んで気管支炎や肺炎の治療を行ったり、
炎症を起こしている副鼻腔(顔の骨の中の空洞)の炎症を和らげたり
することができます。
耳鼻科などでは機器が並べておいてあったりしますね。

時期的にリスクのある花粉の時期には、治療を開始できないので、
今回の花粉のシーズンはまた対症療法になってしまう方もいるかと思います。

病院受診や市販薬、自分なりの対症法で今回の時期を乗り越えつつ、
初診の時期に備えましょう。

まとめ

舌下免疫療法についてお伝えしてきました。

スギ花粉症に悩む12歳以上の人であれば、誰でも出来る画期的な治療ですが、
治療を開始する時期を考えて受診しなければならないようです。

花粉症で毎年悩まされている方には、期待が持てる治療ですね。
舌下免疫療法を受けれる病院についてはお住まいの地域で
「○○ 舌下免疫療法」など検索してみるといいですね。

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