せいかつがかり

雪が降る時雷が鳴るのはなぜ?子供が怖がりまくる雷の特徴も

今年も冬将軍が到来し、ニュースでは大雪のひどい所の情報が流れていますね。
雪や霰(あられ)が降る時って、雷が鳴りますよね?
ウチの子は夏冬に限らず雷をすごく怖がります。

私は慣れていますので、雪が降るときには雷もなるもんだ、
と感覚的にわかっていたのですが、
子供があまりに怖がるので、雷について調べてみました。
すると、日本海側だけで起こる珍しい現象らしいのです。

その気付きをまとめてみようかと思います。

  

雪が降るとき雷が鳴るのはなぜ? 冬の雷とは?

北陸地方や新潟県、山形県の庄内地方、秋田県などの日本海沿岸では、
冬に雷が目立って多く発生することから冬季雷とも呼ばれます。
冬の雷のことを北陸地方では「雪起こしの雷」や「雪下ろしの雷」と呼び、
雪やあられの降る合図としています。

雪は、雲の中で氷の粒が大気によって上下し、
雲から落ちてくる氷の粒が雪となり、
気温が低いと溶けずに(雨にならずに)落ちてきます。

冬の雷は日本海側の沿岸部と、ノルウェーの大西洋側沿岸部だけで発生し、
世界的に見て、とても珍しい気象現象らしいのです。

冬の雷は通常の雷とどこが違うのか、
雪(雨)を降らす元となる雲の発生からお話しますね。

夏季雷の特徴と雷の知識

一般的な雷(夏の雷)は、地面近くの空気が上昇気流によって積乱雲ができます。
雲の中の氷の粒が、ぶつかったりこすれ合ったりすることで静電気が発生し、
雲の中で溜まり続けて、一気に放電、これが雷となって、地表に向かいます。

日中の強い日差しで地面近くの空気が暖められて上昇気流ができるので、
時間帯は暑い日の夕方に多く、雷が鳴って短時間に強い雨が降ることがあります。
また、気温の上がりやすい内陸で多いのも特徴です。

夏の積乱雲は縦に長く、背丈が10km以上になることもあります。
夏の発達した積乱雲では、数百回から数千回の活発な雷活動が特徴です。

ちなみに雷の音(雷鳴)は放電の電気が流れた道が瞬時に高温となるため、
空気が膨脹し激しく振動を起こしている音です。

ピカッと光ってから、雷鳴が聞こえるまでの時間が短いと「近くだな」
と感じますよね。
近い距離ほど雷鳴の余韻といいますか「ゴロゴロ」の音が響き、
ひどいものだと家が揺れるぐらいの地響きを感じます。
「ビガッ」っと光る稲妻もさることながら、
この響く雷鳴を子供が怖がるんですよ。
音はご存知のように波で、雷鳴の場合は音速を超えた衝撃波となります。
エネルギーの大きい雷は熱量が高いので、衝撃波を発生させ、
体に感じるのはそのためでしょうね。
この雷鳴は夏も冬も同様のものです。

ちなみに稲妻から雷鳴までの時間からおおよその距離がわかる計算ができます。
発現地点までの距離(自分を中心とした半径)をP(km)
雷鳴が聞こえる瞬間までの秒数をS、とすると
P=0.34S
となり、雷鳴が聞こえるまで10秒かかったとしたら3.4km、
1秒かからずに聞こえたら0.34km、およそ300m以内に
雷が発生したということになります。

北陸など日本海側に多い 冬季雷の特徴

一方、冬の雷の元となる積乱雲は、日本海側から強い寒気が吹き込むことで、
上昇気流が起こり、発生します。
寒気の影響で大気の状態が不安定になり、雷が鳴るのです。
そのため冬の雷の発生時刻が定まっていません。

夏の雷は「熱雷」、冬の雷は「界雷」と分類されます。
積乱雲の発生によって雷の分類がなされます。

夏の積乱雲と違い、雲の高度は低く5~6km程度で、
山側に向かって横に流れています。

出典:北陸電力 北陸の雷の特徴

積乱雲は強い北西風に乗って日本海から入ってきますが、
次第に弱まったり山にさえぎられたりして、
雷を起こすほどのエネルギーを太平洋側まで持続することはありません。
もともと晴れの日が多い太平洋側は、乾燥していて雷雲は起こりにくいですね。
そのため冬の雷は日本海側に多く、太平洋側ではほとんどないのです。
冬の雷は日本海側沿岸に多く、海岸線から35km以上の内陸部では少ないようです。

小さな雪雲からの落雷数は少なく、いきなり電光が走り
大きな雷鳴がとどろいたかと思えば一発で終わる「一発雷」が特徴です。
落雷数は少ないものの、夏に比べて地面からの距離が近い雲から発せられるため
エネルギーの大きな雷が多く、100倍以上のエネルギーを持つこともあります。

冬の雷は夏のものが積乱雲から地面に向かって放電するのに対し(9割ほど)
地面から積乱雲に向かって、上向きに放電することもしばしばあります。
そのため、煙突やビルなどの(上へ伸びた)高い建物への落雷が多いのです。

出典:NHK そなえる防災
下から上へ放電されるからか、稲妻の光も明るく感じます。
夜に外でタバコを吸っているときなど、光を全身に浴びる感じで
周囲がはっきりくっきり真っ白に見えます。

まとめ

冬の雷は一般的な雷と比べて、雲の発生が違うため日本海側に多いのですね。
また、上向きのエネルギーの多い雷が発生するというのも驚きです。
いずれにせよ、雪が降る前に起こる冬の雷は避けられるものではないようですね。
子供の成長に従い、慣れていくことを願います。

〈コラム的なもの〉
昔から、怖いものといえば、
「地震・雷・家事・オヤジ」と雷は怖がられるものです。
ウチの上の子はもうすぐ4歳、雷を怖がるがる歳なので仕方がないのですが、
雷を怖がる時期は2~3歳からのようです。
下の子は今1歳半ですが、怖がる様子はありません。キョトンとしてます。
先日、上の子があまりに怖がるので、下の子が「ゴロゴロ」と鳴っている時に
泣き出しました。上の子を見て、怖いものだと学習(真似?)したようです。笑

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