せいかつがかり

雛人形の選び方のポイント 顔や衣装、仕立ての見方 質のいいお雛様とは?

娘さんが生まれて、初めて過ごすひな祭り、
たくさんの雛人形の中からひとつ選ばなくてはとなると、
どのようなものがいいか迷ってしまいますね。

前回は雛人形の選ぶ際のポイントとして、
サイズ的な観点からのお話をしました。
今回はお顔や衣装、全体的な仕立てを見るポイントをご紹介していきます。
どれも同じに見える雛人形もこちらをおさえてみていけば、
それぞれの違いや新たな見方ができるでしょう。

  

雛人形の選び方のポイント 人形は顔が命

雛人形を選ぶポイントは、飾る場所や収納スペースを考えて、
あらかじめお部屋のサイズを調べておき、それから雛人形を見ます。
だいたいの予算を決めてから、お人形の顔・衣装や仕立ての感じを見て
絞り込んでいきます。

前回は飾る場所についてのサイズの観点からお話しました。
雛人形の選び方のポイント サイズのお話 飾る楽しさや収納の注意点

今回は雛人形の見方についてです。
「人形は顔がいのち」と聞いたことがあります。
雛人形に対してもそうで、雛人形の第一印象はお顔ですよね。
好みの顔でなければ、買いたいとも思いませんよね。

雛人形を作る職人さんも長い雛人形の歴史の中で、
時代とともに人気のある顔が変化して、それに伴い技術も進化しています。

20年以上前は真っ白なお肌にやや細身がかった輪郭、
このようなお顔が10年以上もの間、人気のあるお顔でした。

5年ほど前は輪郭はややふっくら、
お口は笑みを浮かべていつつ、目元もぱっちりしていました。

現在人気のお顔がお肌はピンクがかり、
美白の追求から女性のお化粧と同じでピンクのほほになりました。
表情もさらに優しいお顔になって、親しみがわいてきます。

より立体的に精細に作られるようになり、手彫りの彫刻が丁寧に成されていて、
目はガラスを埋め込んでいるものや、口ではの歯が彫ってあったり、
髪の毛の生え際の部分まで細かく筆を入れてあったりと、
作りこまれたお顔や表情をしています。

このような点をみつつ、ご自分のお好みの顔のお雛様に出会えるといいですね。

雛人形の選び方のポイント 衣装の色合いのバランスをみる

雛人形の衣装というと着物、そして十二単であったりと、
日本的な色調で織られているものがありますね。

お姫様、お殿様をみますと、数多くの色合いを使っておらず、
メインの色合いの着物で仕立てていたり、
出袖と身衣の2つのパターンの着物の組み合わせで仕上げていて、
お姫様のほうは特に女性感漂う色のバランスで構成されています。

色のグラデーションをつけて、出袖から身ごろに向かって薄くなっていたり
とてもきないなものです。

ちょっと目を引く雛人形のお姫様は、この色合いのバランスが絶妙に上手く、
色バランスのつぼを押さえて作りこまれています。
この色調のバランスが女性感のセンスのポイントとなります。

雛人形の選び方のポイント 仕立て、全体的な形の美しさをみる

顔や衣装は見た感じの好きずきでだいたい好みによるところもあります。
この仕立ての形というのは、「座りがいい」というポイントです。

座りのいい姿とは正面から見ても、斜め後ろから見ても
お顔を中心にきれいな三角形「△」をしています。
後ろから見ても着物の後ろの広がりがよく、安定して座っています。
座りのいいお雛様

座りのよくないお雛様
また、丁寧な作りの人形は裾の最終ラインまで均等に袖の形が
出ているように手をかけて作りこんでいます。

パッと見ではわからない部分にまで、丁寧に仕上げられているものは
質を求めている今の時代の雛人形といえるでしょう。

まとめ

前回のページで、雛人形の近年の流れは「小さくて質のいいお雛様」
が求められているというお話をしました。
このようにお顔、衣装、仕立ての形が質の高さを上げ、

好まれやすい、優しいお顔
色合いのバランスのいい衣装
三角形の整った形と丁寧な作りこみ
このような要素の備わったものが、いい雛人形といえます

雛人形は娘さんの一生の宝物となるでしょう。
だからこそ、このような見方を持った上で、選んでみるのもどうでしょう。

前回の飾る場所について、サイズの観点からお話です。こちらも参考にどうぞ。
雛人形の選び方のポイント サイズのお話 飾る楽しさや収納の注意点

出典:人形のひなせいさん

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