せいかつがかり

車両運搬車ローダーに必要な免許は?他に資格って必要?注意すべき点は?

車を一台荷台に載せて移動する積載車や車両運搬車をローダー、キャリアローダー、セルフローダーといいます。新車や車検の切れた車を載せて移動したり、農機や重機を載せて移動させたりします。スポーツカーをレース場まで運んだりもしますね。

このローダーの車を載せて移動するために必要な免許や資格ってなんでしょうか?さらに積載するときに考慮していくべき条件もご紹介します。

  

車両運搬車セーフティーローダーって?

車両運搬車はいろいろな種類があり、乗せれる車両の数によって名前が変わってきます。総じてキャリアカーを呼ばれることが多いです。

●ローダー
積載数が1台の車両運搬車です。
車一台を載せる積載車はキャリアローダー、セルフローダー、セーフティーローダーといわれます。

●単車
2~5台載せれるものをいいます。

●トレーラー
車を6台もしくはそれ以上載せれるものをいいます。
このような大きさになってくると、大型の免許も必要ですし、個人で使うこともないでしょうね。

引用画像:キャリアカー – Wikipedia

キャリアローダーの使用目的は公道を走れない、もしくは走らせたくない車を運ぶ目的で使われることが多く、ディーラーの新車の移動や車検切れの車を運搬したり、モータースポーツの車をレース場に移動させる目的で使われることもあります。
ちなみに私はローダーで田植え機やコンバインなどの農機を載せて移動するため使っています。

運搬部分がスライドするタイプを指してスライドキャリヤと呼ばれるものもあります。
スライドキャリアにも可動する部分によってタイプが違うものがあり、通常の坂道になるもの、ほぼフラットになるまで下がるもの、トラック前方が上がるものとさまざまです。

スライドする様子をわかりやすく載せているいすずのHPです。
ISUZU:世界のはたらく車『セーフティーローダー』



引用画像:車両運搬車(スライドキャリヤ/スーパーセルフローダ)|株式会社タダノ

スライドキャリアが普通の車載専用車で、セルフローダーが産業車両運搬車としてウインチが装備されていたりと、使い分けがされます。

車両運搬車ローダーに必要な免許は?

公道を走行させるために

免許ではそれぞれ載せていい規定の重量が決まっています。

重量5t未満、積載量3t未満  →普通免許

重量8t未満、積載量5t未満  →中型(8t)限定免許(H19.6.2以前に取得した旧普通免許)

重量5~11t、積載量3~6.5t →中型免許

重量11t以上、積載量6.5t以上→大型免許

現行の普通免許ではローダー自体の運転は可能ですが、載せる対象によっては難しい場合もあります。旧普通免許か現行中型自動車免許のどちらかなら、個人使用での目的とした使い方では大丈夫です。

重機を載せたり、会社で使う場合は中型以上の免許が必要になるでしょうし、会社側も免許を持っているかの確認があるでしょう。

仕事で使うために

また、作業現場で使用する際には公道で使用する免許のほかに「巻き上げ機(ウインチ)の資格」が必要になります。

巻上げ機の運転の業務に係る特別教育|コマツ教習所
「ウインチ 講習」と検索し近くで受けれるところを探してみましょう。

大型の積載車(トレーラー)になると大型免許のほかにけん引免許も必要になってきます。

車両運搬車ローダーを使用する際注意すべき点は?

荷台部分の昇降の運転は省きますが、まずスライドキャリアの場合、後方へのスペース確保が大切です。やってみるとわかるでしょうけど、後ろのスペースがなくてはキャリア部分が地面に着きません。

あとは車の固定が重要です。車載車には輪留めがありますが、前ウインチだけではなく後方からワイヤーロックで引っ張らないと急発進、急ブレーキをした際で車が動いてしまいます。固定しないという方もいますが、安全の面からみれば固定した方が確実です。

積載物が荷台から横にはみ出たり、前後には車載車の全長の1/10以上はみ出ていなければ、違反にはなりません。通常の自動車を載せるのであれば問題ないですね。

また、運転の際にはオーバーハングといってリアの部分が長い(尻が長いといわれます)ので左折右折時には接触事故には十分注意しましょう。

まとめ

車両運搬車、主にローダーについてお話してきました。多くの車を載せたり、重機などを載せる場合には会社からの指導もあるでしょうから、そう行った場合のやり方は別に学習する場を設けたほうがいいでしょう。

自動車や農機などを載せる際には、大切な車を破損させないように充分に注意して操作・運転してくださいね。

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