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雛人形を片付ける時期とは?婚期が遅れるって本当?適したしまい方も

きれいに飾ってある雛人形、3月3日のひな祭りはしましたか?
ひな祭りを終えたら、後片付けを早めにしなくちゃと思いますよね。
「雛人形をすぐに片付けないと婚期が遅れる」というのはよく耳にします。
若い娘さんをもつ家なら特に気になるところですね。

こちらのページでは、雛人形を片付ける時期について、
婚期が遅れるといわれる真意と、注意点、さらにしまい方についてご紹介します。

  

雛人形を片付ける時期とは?婚期が遅れるって本当?

コンパクトな雛人形ならすぐに片付けられますが、
段飾りのものになると手間も時間もかかってしまいますね。
つい片付けも後回しにしたくなりますが、
「婚期が遅れる」のは由々しい事態ですね。

答えからいいますと、迷信や俗信になります。
「躾(しつけ)」的な要素があるようで、
片付けも満足にできないようでは、いいお嫁さんになることができないよ。
そのため、「お雛様をはやく片付けないとお嫁に行き遅れるよ」
というしつけをさせるために、こういわれるようになったと言われています。

また雛人形を片付けるのに最も最適と言われている日にちは
「啓蟄(けいちつ)の日」と言われています。
啓蟄の日とは3月6日頃のことで、
啓蟄とは暖かくなって、冬籠りしてた虫などが土から出てくること をいいます。

ところで、片付けるまでの間、
雛人形を後ろ向きにするって聞いたことありますか?
中部地方など、地域にもよりますが、
すぐ片付けられない時は後ろ向きにするようです。
後ろ向きにするのは、もうひな祭りはおしまいを表し、
お雛様をねぎらい、箱に入る前に仮に眠っていていただくという意味です。

お雛様を後ろ向きにすると、やはり延び延びにせず、片付けたくなりますね。

雛人形を片付ける時期とは?湿度の高い雨の日は避けよう

片づける時期よりもっと大切な問題があります。
雛人形にとって湿度が大敵です。
湿度の高い雨の日に雛人形を片づけてしまうと、
人形は湿気を残したまま保管されることになり、カビの原因になります。
最悪の場合、翌年飾ろうとしたときには、
カビが発生していたということになりかねません。

考えるべきことは迷信よりも、状態のよい雛人形にしてあげることです。
雛人形は高価ですし、永く使うものですよね。
片付けるときには湿度の低い晴れた日を選ぶようにしましょう。

雛人形のしまい方

1.しまう前に写真を撮りましょう
毎年飾るときに、配置に困りますよね。
しまう前に写真を撮っておくと、来年飾るときに迷わずに飾れます。
飾るときに困った所など思い出して、要所ごとに撮っておくといいですね。
ひな壇の赤じゅうたん(?)の織り込み方など。

2.ほこりを落とします
ほこりはカビの原因や、虫を呼んだりして人形が痛む原因になります。
毛先が柔らかい絵筆などを使うのもよいでしょう。

雛人形の持ち方
人形を触るまえは手を洗い、とくに白さが特徴の顔や手は汚れが
目立ちやすいので、なるべく直接触れないようにしましょう。
雛人形は頭、手や腕、袖口などを持ってしまうと形が崩れてしまいます。
まず、片手で胴体を後ろから前方を持ち、
もう一方の手は下から支えるよう優しく持ってください。

お顔のお手入れ
毛先が柔らかい絵筆などで軽くなぞりほこりをとってください。
顔は指で直接触れると皮脂など目に見えない汚れが付着することがあり、
後々、跡がつく原因になります。

衣装のお手入れ
衣装はお人形専用の毛ばたきや絵筆などでほこりを落とし、
髪飾り等の細かい部分までほこりは積もるものです。しっかりと確認しよう。

3.小物を取り外します
そのままごそっと収納したいところですが、
雛人形のそれぞれの持ち物などは取り外したあと、
誰の持ち物かわかるようにして小袋に入れて収納しましょう。


4.雛人形を紙で包みます

和紙(または半紙かティッシュペーパー)で
雛人形の顔にふんわりとやさしく包みます。
髪の毛を乱さないようにも注意しましょうね。
胴体も、着物のシワに気をつけて、やさしく包みましょう。

5.収納箱の中の隙間を埋める
箱にしまう時は、一体ずつぶつからないように、軽く丸めた半紙を
人形と人形の間に入れて隙間を埋めます。
運ぶ時に中で人形がぶつかり合わないようにします。

6.保管方法
雛人形に直接防虫剤が触れることのないように、人形用の防虫剤を入れます。
雛人形は直射日光が当たらず、湿気の少ない、
風通しの良いところにしまいましょう。
押入れの上の段やクローゼットなどがよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
雛人形を片付ける時期について、婚期が遅れるといわれるのは迷信と
いうことがわかりました。
そして迷信を信じるよりも、晴れた日に片付けし、
丁寧に雛人形のお手入れをしてしまいましょう。

お子さんの健やかな成長とともに、永く使っていけるようにしましょう。

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