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田植え機の乗り方 免許は何が必要?目配り気配りすること まっすぐ植えるには

こんにちは、農家の長男、跡取りです。先日うちの地域では田植えが終わりました。最近は乾田直播や湛水直播が多くなってきていますが、まだ移植のものも健在ですよね。

うちの地域では旧生産組合(現在は法人)が主に田んぼ仕事をやるのですが、先日も世代交代の教育として私(30代)が田植え機に乗りました。自身の備忘録のためにも田植え機を運転する際気をつけることについて思い起こしながら綴っていきます。

  

田植え機の乗り方 免許は何が必要?

まず簡単に私の情況を

数年前に父が脳梗塞になり、後遺症もあって農業継続は難しくなりました。私が世代交代として、おんちゃんたちの多い生産組合に入って現在3年目。去年も「覚えていこうか」ということでやってみた田植え機ですが、今現在も経験・技術ともにまだまだです。ちなみに兼業なので、本職が農業ではありません。

まだ、個人としてやっていた田んぼが残っていた高校時代に数回乗ったことがある程度で、もちろんそのときも全くわからずにやっていただけでした。ということで私の経験値は5くらい。

そんな私が綴る「田植え機の乗り方」なので、ベテランの農家さんたちは「何をいまさら」と思われることでしょう。しかし、私のような初心者農家跡取りさんはいるはずです。そんな方に対して発信します。

田植え機の乗り方 免許は何が必要?

田植え機に乗るにあたり大前提として免許はいるの?という問題ですが、私が高校生のとき乗ったように田んぼの中を個人でやる分には問題ありません。

自動車の普通免許を持っていれば、「公道を走行する」つまり「道交法上の区分」という意味では、田植え機、トラクター、コンバインは「小型特殊」に該当しますので運転してかまいません。(普通運転免許は、小型特殊を包括します)
(ただし、一部大型トラクターやコンバインは「大型特殊」となるため、注意が必要です)

先輩方が話している内容では、田んぼや畑の中なら中学生でも乗っても構わない。公道を走るときに事故でも起こしたら免許の提示があるので、免許が必要ということです。私たちのように組合や法人という組織でやっているのに免許なしでは今後の進退に関わりますからね。

田植え機の乗り方 目配り気配りすること


組合で使っているのはイセキの8条植えのものです。画像は最新のものですが、何代か前のものです。ターンする際にはハンドル操作のみで足は左右ブレーキを使い分けたり、植付部をあげたりしなくていいので比較的運転が楽です。

最初のマーカーが肝心

まず最初は進んでいくルート、最後に田んぼから上がるルートを考えておくこと。その後あぜに沿って植え付けはせずに植付部を下ろしたまますすんでいきます。ここでのポイントはマーカー。まっすぐ進んで(後述、これが難しい)目印をつけていきます。


画像は下記から引用しています
商品情報|さなえNP80[ロータリ式8条]|井関農機株式会社

2列目から植付スタート。もちろん移動ギアは植付または作業です。右手のシフトレバーで植付部の昇降(親指側の飛び出てるボタン)、植付は緑のボタン(親指にあたる手前のボタン)でできます。最初はマーカーを左右とも出しておきます。こうすることで次の3列目と最後に回る時のセンター合わせの目印になります。1列目でつけたマーカーに沿ってなるべく曲がらないように進んでいきます。

地面の凹凸が激しいときにはゆっくり走ります。比較的平坦ならスピードを出してもいいです。植付の間隔は田植え機のスピードを感知して自動で調節してくれます。

マーカーの高さにも注意して、浮いていたらハンドル下の上下スイッチで下ろします。マーカーのあとがなくなったり、見えなかったりすると、感覚や他の情報から「まっすぐ」を心がけなければなりません。マーカーで跡をつけるのは大事なのです。

ターンのポイント

植付けながら進んでいくと反対側に近づいてきますよね。あぜギリギリの所で停止するのですが、慣れてなければ少しスピードを落としつつ停止します。後退すれば植付部は自動で上がると思うのですが、植付部を下ろしたまま後退すると破損の原因になります。後退する前に植付部の上昇ボタンを上げるクセをつけましょう。

後退する距離は30cmも下がらない程度でいいのですが、ここでのポイントは曲がる方向にタイヤを向けること。こうすることで、ただ下がっただけより次の曲がる方向に小回りで旋回することができます。右に回りたいのであれば後退するときにハンドルを右に切りながら、ほんのちょっと後退するだけです。

ターンしながらセンターポールの目印をマーカーを合わせるにしましょう。私はここが不十分で目で見れるセンターはあわせていても後部の植付部はセンターに入りきってない状態になります。結果そのまま植付けをすると開始したらすぐ右に曲がって植えつけていることになってしまいます。ベテランの先輩だと一発でセンターに合わすのですが、実際にやるのは難しいです。センターに合わせれなかったら無理せず、バックしてあわせるようにします。

また、植付け開始位置も最後に1回横切るだけで植えれるように早めにセンターの位置につけて、後で植えてないところの穴が開かないように気をつけたいところです。

植付けでの目配り気配り

3列目移行は空いている田んぼに向かって植付けを繰り返していくわけですが、途中で苗や肥料が切れないか、これはセンターの棒のランプでわかります。ギリギリまで補充しない、できないときには後ろを見ながら確認ではなく、止めたほうが無難です。後ろを見ながらだと、大きく曲がる可能性大です。

その他各情報は、だいたいメーターやパネルで確認できます。
苗の補充は基本的に前向きの状態で停めます。その際クラッチを必ずかけるクセをつけましょう。なんらかのつまづきでシフトレバーが前進したときに、前に進んでしまうのを防ぐためです。土のあぜなら多少土を壊すだけでしょうけど、コンクリートの場合は田植え機の破損にも繋がります。

前に植えた泥の状態を見て大きく跳ね返っているのであれば、植付け時に同様のスピード(速いと)泥で苗をかぶせることになります。スピードを落としてゆっくりめで植えていきましょう。トロトロの泥でない場合は最高速でも構いません。

前述しましたが、速いと田んぼの状態によっては上下して植付けができないこともあります。縦の揺れを感じるときはゆっくりめのスピードにします。

肥料や除草剤が出ているかは、苗だしの方たちの仕事です。運転する場合はそこまで構って見てられませんが、すでに植えた列を見て肥料が出ているか見ることもできます。余裕のあるときに。

残りわずかな列になったら

マーカーを出してまだ余裕があるうちは通常通りでいいですが、残りの列が少なくなってきたら、植付けのクラッチを切って2条植えや4条上などに切り替えます。最後の植付けを8条で脱出するように調節する段階です。

田んぼの形はきれいに長方形だけでなく、台形や三角形のものもあります。場合によってはバックして植付け、隣の列もバックして植付けというように最後の1周のルートを考えながら植付けしていくことになります。

マーカーである程度の距離を測り、順にクラッチを切っていくようにすると重なりが少なく、結果きれいに植えつけることができます。

最後の1周は慎重に

最後の1周のポイントはまず、昇降口への脱出は直線で出られるようにルートを決めること。それにあぜやコンクリートに当てないことです。

また、植付けの際最初に移動ギアをTPOに合わせ、一度進まない状態で植えつけます。こうすることであぜの際にも植付けができます。植付けの深さを確認し、必要であれば少し浅めの設定をするといいでしょう。あぜ周辺の高低差は田んぼの真ん中と比べて浅くなりがちです。

このポイントに気をつけ進んでいくハンドルのきり方を自分の位置ではなく植付部の位置を気にして、スピードはゆっくり進んでいきましょう。

最後の昇降口ではギリギリまで植付けを心がけ、同時にデフロックを入りこむまでずっと踏み続けます。植付部は上がりきるまで上げないでおくほうがいいでしょう。坂道を昇る形になりますので、後方へ重心が移動し前方が浮くのを防ぎます。

このようにして植えつけていいくのですが、田んぼの形によってやり方・ルートの取り方が複雑で一概に言えないところがあります。

こちらの動画を参考にできるだけ田植え機で植えるほうが後々楽になりますよね。
四隅まで植える田植えの手順 - YouTube

田植え機の乗り方 まっすぐ植えるには

田植え機の運転で一番気になるのはどうしたらまっすぐ植えれるか、ですよね。私自身、今現在できているわけでもないので、エラそうにはいえないのですが、先輩から教わったことを綴っていきます。

①すぐ手前をみず、遠くの建物などを目印に、そこに向かって進む。
②マーカーとセンターポールが重なるよう目安にして、①の「遠く」をとの延長線でまっすぐのイメージラインを作っていく。
(マーカーは田んぼの水が多い時や濁っている時には見えないこともあり、常に頼れないのが欠点です)
③センターポールは前に倒す事もできる可動式。傾きは好きずきある。前に倒したほうが合わせやすいという人もいる。
④ハンドルを小刻みに切り、地面との感触でまっすぐを心がける。基本的によそ見はしないがマーカーや肥料のランプなど見るところは見ておく。
⑤自分のクセをつかむ。自分はまっすぐ進んでいるつもりでもその感覚自体「右寄り」だったりするクセがある。そこを意識して調節する。
⑥ターン後はぶれやすい。田植え機が正面に対してまっすぐ向いてから植え付けを開始しなければ、列をこなすごとにどんどん曲がっていく。
⑦植え付け中、後ろを見ない。確認する時には停止させて、クラッチを切って見ること。植え付け中、後ろを見ると、歪んでいく。
⑧後ろを確認して曲がっていても、どうせ植え直しはしないので、見なくていい。自分を信じろ。

と、こんな感じのアドバイスを受けましたが、頭ではわかるんですが、実際行うは難しですね。
別の先輩いわく、まっすぐ進めるかはセンスや、おれには無理、との意見も。

まとめ

田植え機の乗り方についてお話してきました。毎年数枚程度の田んぼしか経験していない私ですが、確実に思うことは慣れるしかない、場数経験だと思います。

これから世代交代などで新しい若い方が田植え機やトラクターなど機械を使って教わっていくと思います。一度乗った後、どうすればいいかの参考になると幸いです。

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